2019年4月17日

VR研修の学習定着率は75%!? 研修や人材育成にVRを活用するメリット

VR研修の学習定着率は75%!? 研修や人材育成にVRを活用するメリット

この記事のポイント

人は自分で体験したことを75%覚えている
エドガー・デール(Edgar Dale)の「ラーニングピラミッド」のよると、ビデオによる学習は20%、体験による学習は75%の定着率があるそうです。
新入社員の育成で人気のあるVR研修!予算を80%削減した事例も。
落ち着いて、実際の現場と同じ経験をすることで自信につながります。
自然災害(地震など)の現実では再現できないことも研修できる
日常の仕事だけでなく、自然災害が起こった場合の対処など現実では繰り返し再現できないことも研修内容にすることができます。

VR(バーチャル・リアリティ、仮想現実)を活用した人材育成や研修をおこなう企業が増えています。
VRを研修に取り入れたいけれど、動画を視聴するのと、どう違うの?と、学習効果が気になる人事の方もいると思います。
VR研修にはビデオや講義と違い、どんなメリットがあるのでしょうか。実際の事例と一緒にご紹介します。

VR研修の学習定着率は75%

ジョン・ビグス(John Biggs)の「VRが私たちを助けてくれる」という記事によると、VRによる没入感体験が動画視聴と比較してより記憶に残りやすいということです。
この記事は、3D VRの没入感が脳が「記憶の宮殿」を作り出し、焦点を絞るのに役立と、メリーランド大学の研究を引用して説明しています。この調査では、参加者が動画を視聴した後と、VRで没入感体験した後では、記憶定着率に差が出たことを証明しています。VRで没入感体験の後の方が、参加者の40%が少なくとも10%高いスコアを出したのです。

これは、エドガー・デール(Edgar Dale)の「ラーニングピラミッド」と似ています。
「ラーニングピラミッド」とは学習定着率を表した図で、能動的になればなるほど学習定着率が上がり、学んだことを他者に教えることがもっとも学習定着率が高いということを表しています。

ラーニングピラミッド図
出典:The Learning Pyramid. アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)
  • 講義を受ける:5%
  • 資料や書籍を読む:10%
  • 動画や音声による学習:20%
  • デモンストレーションを見る:30%
  • 他者と議論する:50%
  • 実践による体験、練習:75%
  • 他者に学んだことを教える:90%

人材育成や研修において、VR(バーチャル・リアリティ、仮想現実)が活用されるのも理解できると思います。
研修受講者の思い出として記憶に残ることができれば、それは成功した研修プログラムだったと考えて問題ないと思います。

新入社員の育成で人気のあるVR研修

VR研修がもっとも活用されているのは、まだ仕事に慣れていない新入社員の育成です。
VRによる没入感環境により、まずその現場の環境に慣れ親しんでもらい、練習、成功、失敗を繰り返してもらいます。これにより、落ち着いて仕事をおこなえるようになり、自信にもつながります。特にストレスの大きい仕事、または状況に応じた顧客との対話を伴う仕事では、VRを使用することが仕事を学ぶためのとっかかりとして最適です。
VR研修では、研修プログラムを一度作ってしまえば、何度も同じ状況で研修が可能となり、資材費や講師の費用を削減することができます。

政府がVR研修を導入して、予算を80%削減

連邦政府の大部分がInstaVRを活用して、現場事務所で新入社員を育成する際のコストを劇的に削減しました。100台以上のGear VRヘッドセット向けにVRアプリを制作・配信して、研修のための予算を80%削減しました。InstaVRを活用することで、現地事務所に講師を派遣する必要がなくなったと同時に、新入社員研修のための出張を減らすことができました。コンテンツは基本的な仕事内容となっていたため、その後に職位ごとに再利用することもできました。

新入社員研修にVRを活用する様子

VR研修なら自然災害の現実では再現できないことも研修プログラムにできる

VR研修の優れたところは、ほかにもあります。
自然災害(地震、洪水など)の現実では再現できないことも研修プログラムに組み込むことができる点です。
例えば、災害が発生した時の機器の緊急停止方法は?火災と地震による、避難経路と来客の誘導方法の違いは?などです。VRを取り入れることで、全員が同じ状況で同じ体験をすることができます。これは、咄嗟の判断が必要で、まれに起こる場合にも記憶に残りやすく有効です。

自然災害(洪水)を想定した研修内容の事例

テキサス州立大学のVR Labは、テキサス州の救急車バスの運転手とEMTのためのトレーニングアプリケーションの作成を支援しました。
このバスは、洪水などの大規模な出来事の場合に使用されます。救急車バスの台数は多くないため、継続的に研修で使用できませんでした。
InstaVRで、救急車バスの研修VRアプリを制作することで、いつでも誰でも何度でも継続的に研修を受講できるようになりました。

救急車バスのVRアプリ

能動的な研修環境を簡単に提供できる

VR研修はホットスポット、ナビゲーションリンク、および行動を促すことで、研修を簡単にインタラクティブな双方向プログラムにできます。
研修受講者は受動的に動画を視聴するだけでなく、行動や選択によって結果が変化する体験型研修を楽しんで受講できるようになります。
前述した、エドガー・デール(Edgar Dale)の「ラーニングピラミッド」では、実践による体験、練習の学習定着率は75%とありました。これは、VR研修を双方向プログラムにすることの重要性を示しています。

※ VRホットスポット(VR Hotspot)とは、VRの特定のシーンやオブジェクトに画像や動画、音声(音楽)、文字情報などの追加情報を付与する機能です。

VRホットスポット(VR Hotspot)とは?

双方向な体験型VR研修の事例

大手コンサル会社がInstaVRを活用して、保険会社向けにVR研修、テストアプリを制作しました。
保険の査定担当者はVR内で衝突事故の瞬間を視聴してから、複数の角度から車を調べ、複数の選択肢の質問に回答します。学習した内容をすぐに確認できるのです。

顧客との対話シミュレーションができる

VRは、従業員が顧客とより良い対話をするために役立ちます。
初対面の人と対話する不安や、顧客の特徴による対話の変化などを繰り返し体験することで、実際に直面した時にリラックスして対応できるようになります。
例えば、ウォルマートはブラックフライデーに備えて、Oculus Riftを使用した従業員の研修を開始したことが有名です。
ブラックフライデー当日は、顧客との対話も増え、状況は常に変化し、ストレスや疲労が重なる日でもあります。この日をシミュレートしあらかじめ体験して置くことで、前もって準備が必要なことを想定したり、落ち着いて対話できる余裕ができます。
シミュレーションと再現の組み合わせは、研修で非常に重要です。

まとめ

VRは没入感体験が繰り返しできるという点で、ほかのどの研修よりも優れていると言えます。
Eラーニングのような動画視聴の研修でさえ、双方向性があり、判断により結果が変化するVR研修にはおよびません。
効率的に研修を進めつつ、資材費や講師費用、受講生の出張を減らせるのも魅了的だと思います。
InstaVRでは研修だけでなく、販売、プロモーションなどさまざまな職種、業界のVRノウハウを保有しています。
どんなコンテンツを作成したら良いのか、どんな効果を期待しているのかなどから効果見込みも算出できますのでご相談ください。